がんばれ!!しんちゃん
子育てから、音楽・ビデオ鑑賞などの趣味、学問や能力開発等生活全般に関する話題を断片的に書き綴る。
徐福と沖縄海底遺跡
日本には「史記」の記述に対応する「徐福渡来伝説」が青森から九州までに約30ヶ所に伝えられていると言う。
和歌山県新宮市には徐福の墓があり、この近辺はかつて熊野三山信仰でにぎわったと言う。
徐福信仰はいまだに生きており、「徐福さん」と呼ばれたり、「徐福の小祠」等も存在する。
また、佐賀市金立町では、農耕養蚕医業の神として祀られている。
その他、「徐福渡来伝説」は安芸厳島、尾張熱田、三河小坂井、秋田男鹿半島、津軽小泊、八丈島、青ヶ島、富士山、丹後半島など全国に分布している。
その多くは「蓬莱」と呼ばれる場所と関係している。
そもそも、中国の文献の中の「蓬莱伝説」自体が怪しさに満ちており、中国-日本の人の往来によって、伝説が益々拡大し、具体化した印象はぬぐえない。
日本の古典文学や、「神皇正統記」等にも徐福の名が登場する。
「日本書紀」では「蓬莱山」と書いて「とこよのくに」と読ませており、中国と日本のそれぞれのユートピア志向が習合したとも考えられる。


中国江蘇(こうそ)省カン楡県では、「日本という国を作ったのは徐福だ」と伝えられていると言う。
また、徐家の家譜も発見されており、かつて徐福村が存在していたことも分かっている。
「海内十洲記」(史記よりも320年以上後)にも徐福伝説が記されており、記述内容(童男童女が500人、船は楼船)が非常に具体的になっている。
後漢の「漢書」には、徐福・韓終らが逃げてしまい、怨恨をかった事が記されている。
晋の「三国志」の呉書、呉孫権伝では、徐福等が亶洲に着いて、数万程の家に栄え、中国本土(浙江省紹興市辺り)との交易に来ると伝えている。
南北朝、宋の「後漢書」東夷伝は、「三国志」を参考に書かれているようだ。
徐福の日本渡来説を初めて記したのは五代の五周「義楚六帖」(後漢書から約500年後)だと言われている。
この書では、日本国(倭国)が見え、徐福は日本国へ来たと記していると言う。
そして、蓬莱山を富士山とし、徐福はここに永住し、子孫は秦氏を名乗ったとある。
これは、修験者の言説が入り込んだと言えるかもしれない。
熊野(熊)と朝鮮は関係が深い。
「三国遺事」「朝鮮古記」によれば檀君は天神桓因の子桓雄と熊女との間に生まれ、平壌城で建国(朝鮮)したと伝えられている。

済州島には古くから徐福渡来説があり、朝鮮半島(慶州南道の南海島・釜山)にも伝承地があるようだ。
西帰市の海岸の「正房瀑布」という滝の絶壁に「徐市過此」という言葉を刻して、日本へ向かったとされている。
朝鮮の古代国家、秦韓国は、秦人の国であり、その一族は日本へも渡来している。
各地に伝わる徐福伝説は、熊野の修験者が広めたとも考えられる。

ところで、徐福が日本に来ていたとするなら、日本への漢字の伝来は紀元前ということになる。

日中両国の共同研究では、「徐福複数説」が注目されている。
南西諸島には徐福船団がやって来たという伝承地はない。
ところが、沖縄本島では秦に滅ぼされた燕の通貨(明刀銭)が出土している。
宜野湾市では弥生時代初期の中国系渡来人の骨が発見されている。
又、硫黄島鳥が硫黄(仙薬の原料)の唯一の供給地であった。
古代中国で珍重されてた「タカラ貝」も南西諸島でしか採取できなかった。

首里城「万国津梁の鐘」は、1458年鋳造の鐘ではあるが、その鐘の銘文には、みずからの国土を「蓬莱島」(三神山のひとつで神仙の住む島)お謳っている。
古代中国では、三神山は海中に存在すると言う。
徐福は秦の始皇帝の時代BC219年中国の寧波から、数千名の子供たちを引き連れ、東南の三神山(蓬莱山・方丈山・瀛洲山)に不老不死の妙薬を求めて船出した。。
9年後にも又、三千名の子供達や百工を引き連れて船出したと言われている。
徐福は、東方の島である亶州で王となり戻らなかった。
亶州とは琉球か九州の種子島の事ではないかと言われている。

沖縄では、アマミキヨが聖地ニライカナイから五穀の種子をもたらしたことが農耕文化の始まりとされており、徐福伝承と符合する。


琉球最古とされているミントグスクは道教の祭祀施設「明堂」である可能性が高く、「史記/五帝本紀」に記されている明堂の設計構造と新川鼻沖の海底構造物の配置や構造と重なる点も多く、神仙思想における聖獣「亀」のリレーフも配置されている。
超古代の文明の流れは、中国から沖縄なのか、逆に沖縄から中国なのかは特定できない。
沖縄海底遺跡が一万年頃の建造物であるなら、世界最古の巨石文明遺跡ということになる。又、4000年前頃のものであるならば、中国大陸との関わりが考えられる。

いずれにしても「史記」の中に現れる神仙思想の源流は分からない。



参考文献

「海に沈んだ超古代文明」クォーク編集部・編(講談社)

「徐福伝説」諸星大二郎著(創美社 ジャンプスーパーコミックス)

「徐福伝説考」つじ志保著(一季出版)

参考WEBサイト

2006年10月10日:不思議沖縄(沖縄の人は何処から来たか?)
http://ukon.ti-da.net/d2006-10-10.html

朝鮮の歴史 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2

4.朝鮮における徐福伝説
http://www.geocities.jp/horuhorushiho/tusin4.htm

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