日本の携帯電話メーカーが、ようやく世界市場へ向けての販売攻勢をかけることができるようになった。
これまで、iモードなど高機能を組み込んだOSの携帯電話で、日本市場に特化した開発が続けられて来た。
この方式は、低価格端末が好まれる海外市場には向かない。
事業撤退せざるを得ない端末メーカーが相次ぎ、これまでのキャリア主導のやり方が続けられなくなったのだ。
東芝、三菱電機が海外から撤退し、パナソニック、NECも中国での事業を大幅に縮小している。
米国で売られている携帯電話は、ノキア、モトローラーの他、サムスン、LG、ベンキューモバイル(旧シーメンス)、ソニーエリクソン等で、日本は、その土壌にも上がっていない。
日本の携帯電話は、機能・品質・デザインにおいて、世界一といっても過言ではないが、結局、価格競争に敗退し、世界市場から締め出された形になっている。
今後、世界市場に勝ち残った海外の携帯電話が日本国内にもシェアを拡大してくるのは明らかである。
ドコモでは、すでにSymbian OS、Linux、Windows Mobileという3つのプラットフォームを採用していたが、3/22、新OS「アンドロイド」(googleと協同開発した)の採用で、ドコモ向け端末を開発・生産している国内メーカーは、海外向け端末の開発・量産が容易になった。
しかし、最も大きな問題は、携帯電話メーカー自身が直接消費者に販売を手掛けていないことにある。
日本市場の携帯電話の取引形態が異常なのだ。
日本メーカーは自社ブランドで消費者に直接販売するのではなく通信キャリアへの端末のOEM提供者になり、販売は通信キャリアが一手に担っている。
開発においても、通信キャリアは仕様の決定権を握っており、メーカーに対する発注量や価格をコントロールしている。
この構造を変革しない限り、日本の携帯電話メーカーは海外市場へ打って出ることが困難なのだ。
参考文献
讀賣新聞 3/23朝刊
参考WEBサイト
神尾寿の時事日想: 携帯キャリアはアンドロイドの夢を見るか - ITmedia +D モバイル
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0711/07/news055.html
ドコモ携帯、基本ソフトの設計簡素化へ : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080322-OYT1T00820.htm?from=top
ビジネス・世界に敗れた日本の携帯電話メーカー
http://www.news.janjan.jp/business/0604/0604182568/1.php
第3回:キャリア主導の産業構造が携帯メーカーを骨抜きに:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070710/277207/?ST=keitai
テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済
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