がんばれ!!しんちゃん
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太陽光発電のゆくえ4
三洋電気(株)の常任顧問、桑野幸徳氏はジェネシス計画を発表した(1989)。
これは太陽電池を全世界規模でネットワーク化し、昼の地域から夜の地域へ又は晴れの地域から雨の地域へエネルギー輸送を実現しようとする計画だ。
超伝導ケーブルを使えば損失も抑えられると言う。
スケールの大きさに驚いた。

又、カネカ先端技術開発研究所は、非結晶(アモルファス)シリコンと薄膜多結晶シリコンとの合体した「薄膜シリコン・ハイブリット太陽電池」の開発に成功し、2001年には量産が始まった。

2007年には富士電気システム(株)は「FWAVE」という太陽電池の大量生産を始めた。
「FWAVE」はプラスチック・フィルムを基板としており、「軽い」「曲がる」「薄い」という特徴を持ち、アモルファスなので、弱い光でも発電が可能だ。
特に屋外での電話やパソコンの電源とする等、様々な使い方ができる。

再春館製薬所の「再春館ヒルトップ」は民間トップクラスの太陽光発電施設で、敷地面積8万坪(26.446281万 m2。東京ドームの約5倍)、総発電能力は1600KW(2006年)あり、総使用電力の約20%を補っていると言う。

群馬県太田市には戸建住宅の太陽光発電システムの集中連係としては世界最大規模の「太陽光発電のまち」がある。
太陽電池の総設備容量は2.130KW。


国内の無人灯台(1810)や日本製の人工衛星(約150基)は全てにシャープ製の太陽電池が搭載されている。
この需要が「世界のシャープ」の礎となったのだ。
現在、全世界のエネルギー総量の0.1%(2005年で2000MW)にも達していない。
国家100年の計を考えるなら、太陽光発電が重要な選択肢であることがわかる。

日本政府による1974年〜2000年までの長期計画(サンシャイン計画)では、当時すでに水素エネルギーを取り上げている。
最有力視されていたのは石炭であった。

日本はすでに100%近くの電力供給システムを作り上げており、既存の電力系統とどう連係させるかというひとつの解答が「系統連係のシステム」だ。
一般家庭向きの太陽光発電システム普及の鍵は、電気事業法の制約であり、
30V以上の発電機関を設置するには通産大臣の認可を必要としていた。
又、電気主任技術者の資格がなければ、運営が出来なかった。
又、導入経費が高いことや系統連係も普及の鍵となっていた。

1994年、KW当り200万円の太陽光発電システムのコストは1996年には1KW当り120万円になっていた。
日本は2010年に太陽光発電は482万KWの導入目標を掲げている。

市場は、2005年には年間4千億円規模となり、世界生産量の48%(833MW)で、世界最大の生産国となっている。
トップ5に日本企業が4社(シャープ、京セラ、三洋、三菱)も入っている。
また、二酸化炭素を削減できるため、クリーンエネルギーとして、将来の再生可能エネルギーの中核となるものだ。
人類エネルギー消費量はGDPと比例関係にある。

ただ、一番の問題は、いつの場合でも利権に群がる者達の食い物にされ、また官僚制度の腐敗がクリーンエネルギーを汚れたものに換えてしまうのではないかと心配である。

2005年、導入量はドイツに抜かれてしまった。
ドイツは前年からの伸びが2倍近くあった。
その背景には「再生可能エネルギー法」の改正があったが、その供給を支えているのは日本の企業だ。

他の産業への波及効果として、世界最大規模の量産ライン。
大型TFT液晶ディスプレイにも、シリコンが使われている。
薄膜シリコン太陽電池の製造工程で大面積のガラス基板に薄膜のシリコンを形成する技術が流用されている。
ウエハ(基板)を糸ノコで切る技術(ワイヤソー技術)で口径の大きい(8インチ以上の)インゴット(塊)をスライスできるようになった。
一度に大量のICチップを作成できることでき、コストダウンに繋がった。

複写機やプリンター、光センサーへの技術利用も進んでいる。


(制度・施策)
1990年、電気事業法関連法の改正で、手続きが簡素化された。

1992年、電力会社による余剰電力の買取り制度。

1993年、「系統連係技術要件のガイドライン」策定


資源の少ない日本が技術の力で獲得した太陽光発電は日本にふさわしい発電方法と言えるだろう。
なんといっても日本の国旗も太陽だ。

日本国じゅうの家の屋根が太陽光発電のモジュールを載せている風景を思い描くと壮観だ。
そして、あまり遠くない未来、原子力・火力・水力発電所は姿を消し、電気は基本的に自給自足となるのだろうか?

稚内市には風力発電の他、メガソーラー「超大型太陽光発電所(VLS-PV)」があり、5MW(家庭の電力の約1500軒分)が賄える。




参考文献

『「発電貯金」ならほっといてもお金がたまる』岩堀良弘著(総合法令)

「なぜ、日本が太陽光発電で世界一になれたのか」(NEDO)


参考WEBサイト

NEDO:独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
http://www.nedo.go.jp/

進む環境破壊 [カネカ]
http://www.a-sic.kaneka.co.jp/j/destroy/index.html

住宅用太陽光発電システム|三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/clean/solar/

住宅用太陽光発電システム サンビスタ:シャープ
http://www.sharp.co.jp/sunvista/index.html

京セラ | 太陽光発電(ソーラー発電) | 京セラのソーラーエネルギー
http://www.kyocera.co.jp/prdct/solar/

富士電機システムズ / アモルファス太陽電池 FWAVE
http://www.fesys.co.jp/sougou/seihin/fwave/index.html

三菱電機 三菱太陽光発電システム
http://www.mitsubishielectric.co.jp/service/taiyo/

プロジェクト〜大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証実験プロジェクト〜
http://www.rera-vie.jp/project_04.html

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