少し、高価な電導歯ブラシや電気シェーバーは、給電用の接点がなく、完全防水構造になっている。
安全面からも大きなメリットだ。
ワイヤレス給電は、いくつかの新技術が登場している。
「WiTricity」は、MITで開発(2007)された技術で、約2mの距離で60Wの給電に成功している。
これは、共振周波数(物体の持つ固有の振動数)の同じ物体が強力に結合しようとする現象を利用した技術で、1次コイルと2次コイルの素材に共振周波数が同じものを利用することで、コイル間の磁界が共鳴して結合力が高まり、離れたコイル間でも給電が可能になる。
障害物の影響を受けにくく、人体への影響も少ない。
Powercast社の「Powercast Wireless Energy」はマイクロ波を利用しており、数mWから数十mWの給電を数メートルの範囲まで可能にする。また、給電システムをコイン大にまで小型化が可能で低コスト化されている。
携帯電話、リモコン等への応用が期待されている。
Splashpower社の「SplashPad」は給電する側がプレート状になっており、このプレートに対して平行に磁界を発生させている。
給電を受ける側の形状に制限はない。
複数の機器を同時に給電でき、ID機能を利用し、IDを持たないものには給電を停止することも可能だ。
NECは、2007年11月、蛍光灯から給電する技術を利用した無線LAN対応ネットカメラを発表した。
蛍光灯の中では絶えず磁界の変化が発生しており、この変化による電磁誘導で発電する技術を利用して給電する。
一般的なインバータ(直流を交流に変換する装置)型の蛍光灯を利用でき、3.3V、50〜100mW程度の給電を行うことが可能。
2007年9月、東北大学 大学院工学研究科 教授の小柳光正氏の研究グループは、眼球に埋め込んだ人工網膜用LSIに外部から電力をワイヤレスで供給するシステムを試作した。
眼鏡のレンズに埋め込んだ1次コイルから、眼球のレンズとなる水晶体に埋め込んだ2次コイルへ電磁誘導で電力を送電するというもの。
2006年には、東京大学の染谷隆夫と桜井貴康らを中心とした研究チームは、有機トランジスタによる電子的スイッチとプラスティックによる機械的スイッチを組み合わせ、シート型のワイヤレス電力伝送システム(世界初のワイヤレス電力伝送シート)の実現に成功している。
(Inverter)
コンセントから取り出した50Hzないし60Hzの交流を一旦直流に変換して、このインバーターを用いて再度別の周波数の交流に変換する回路が内蔵されていることを意味する。
コンセントから取り出した交流(50Hzないし60Hz)は、一旦、コンバーター(整流器)により直流に変換される。
インバータは直流を再度、別の周波数の交流に変換する装置。
蛍光灯のチラツキを抑えたり、エアコンや冷蔵庫のモーターの回転スピードを調整して消費電力を抑えたりするのに役立っている。
参考文献
「PC Japan 4月号 図解!ワイヤレス テクノロジー」 (ソフトバンク)
参考WEBサイト
インバーターとは - はてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%F3%A5%D0%A1%BC%A5%BF%A1%BC
東北大,人工網膜にワイヤレスで給電するシステムを試作 - ニュース - nikkei BPnet
http://www.nikkeibp.co.jp/news/manu07q3/546131/
東京大学大学院工学系研究科 東京大学国際・産学共同研究センター 合同記者会見
http://209.85.175.104/search?q=cache:u9kzZC60TAIJ:www.u-tokyo.ac.jp/public/pdf/181204.pdf+%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AC%E3%82%B9%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E4%BC%9D%E9%80%81%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88&hl=ja&ct=clnk&cd=3&lr=lang_ja

