これは現代で言えば社会的共通資本と言える。
また、日本の土木の歴史上、特筆すべき事業だったのだろう。
ところが、利権構造、天下り先の確保、選挙票あつめ等腐敗の仕組みがこの頃から芽生えていたのではないだろうか?
土木に限らず、日本での公共事業は、ほとんどが失敗(ケインズ理論が機能しない)に終わっているように思える。
住まいの近辺を見渡せば、評判の悪い公共事業のひとつやふたつは見つかるはずだ。
社会的共通資本は良いとして、それを巧みに利用して利益を搾り取ろうとする悪知恵の入り込む余地をなくせないものだろうか?
ブラックバス問題というものがある。
こちらは、公共事業ではないが、1970年代のルアー・フィッシングブームを期に、80年代なかばには賞金制のバスプロトーナメントが拍車をかけ、ブラックバスの無許可放流が密かに行なわれるようになり、日本在来の小生物や水産魚種が激減していった。
このバスプロトーナメントに係わった連中と利権目当ての官僚の行動様式はほぼ一致する。
国土交通省の道路官僚により、全国各地で道路関係のフォーラム・イベント・見学会・車座集会等が準備され、本来なら環境保護運動や市民運動の中心的存在となるような人さえも、道路行政と親和性のある団体として組み込まれて行った。
これらは、やがて「民意」を代表するかのように振舞い、道路官僚の意のままに道路建設が進められて行った。
表向きには、構造改革が急ピッチで押し進められているような報道は目にするが、実際は、根底にある腐敗構造を改革することは難しく、まがいの制度主義の成熟に伴い、市民から税金や保険を通してカネを毟り取る仕組みがより狡猾で、見えにくい方法で行われている。
揮発油税(ガソリン税)はその最たるもので、税金の上に消費税まで取るという念の入れようだ。
参考文献
「経済学と人間の心」宇沢弘文著(東洋経済新報社)
参考WEBサイト
ブラックバス緊急駆除を追う 羽後町足田堤
http://akitagenryu.hp.infoseek.co.jp/bass/tarada/tarada-01.HTM
「官から民へ」は民意偽装戦略だった - 保坂展人のどこどこ日記
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/ce7ee5cea0ceca39a968222f4418d17e
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