がんばれ!!しんちゃん
子育てから、音楽・ビデオ鑑賞などの趣味、学問や能力開発等生活全般に関する話題を断片的に書き綴る。
解離性障害と広汎性発達障害2
解離性障害と広汎性発達障害2

我が子は多動がひどく、時々他の生徒に攻撃的になるということで、通級しているが、学校から「お宅のお子様が、手に負えない状態で...とか、他の子のメガネを取って投げた...」等、クレームの電話がかかってくることがある。


最初、3歳過ぎた頃からADHDの可能性が高いと言われていたが、今年、市の病院でIQテストを受けた結果、知能に遅れがあるのでADHDではなく、広汎性発達障害であると診断された。
「広汎性発達障害」とは、便利な言葉だ。
明らかに自閉症ではないが、原因がわからなくても、似たところがあれば、「広汎性発達障害」と診断して、後は様子見ということにできるのだ。
先日、家内が医師の話を聞きに行ったところ、「固定学級に入れた方が本人のためにも、よいのでは...」と言われた。
これには、我々夫婦ともども、怒り心頭に達し、今後、その医師はヤブと断定し、その病院には行かないことにした。

IQはあくまでも目安で、それが低く出た原因はこれから調べるのだろうと考えていたからだ。
100歩譲って、原因がわからないから、やむを得ず「広汎性発達障害」と診断を下したところまではよいとしよう。
視覚に障害があるのか、あるいは目の使い方が悪いのか、なぜやりたくない事は全くやろうとしないのか、両親の不仲など安心できる場所がないためADHD様症状を呈しているのか、解離性障害なのか、脳の異常なのか等、調べなければならない事は多いはずだ。

最近、文献等をあたって、解離性障害の可能性を疑うようになった。

我が子は幼少の頃から、近くのコープ・ストアーにあったサンタクロースの動くマネキンが怖く側に寄れなかった。
又、キューピーちゃんの人形も怖がった。
仮面ライダー・ショー等を見に行って、怪人は勿論、仮面ライダーも怖がっていた。
家に、幽霊やお化けがいるとか、最近は「学校で自分が抑えられなくなるのは、上から最強の悪が降りてきて、良い方がパワーで負ける」などと言っている。

また、空想傾向が強く、時々、空想と現実の境界線があやふやになるようだ(ただし、小学生3年生は「ととろ」の世界に住んでいるようなものだと思うが...)。

1・2年生の頃、通級の先生には、「周囲のざわめきや雰囲気を感じやすい」とか、「かなり強く興味が持てる対象がないと、全方向の刺激を受信している」と指摘されていた。
最近、教室を抜け出したことがあったが、これは、落ち着かない気持ちをコントロールする上で、新たな道を模索した結果だろうと考えている。


解離性傾向のある人は金縛り(入眼時幻覚)以外にも、隣に誰かが寝ている気配がしたり、誰かがドアを開けて入ってきたり、側に立っていたり等の体験をすることが多いと言う。影や妖精・幽霊などが見えたりもするらしいが、総合失調症の幻覚のように過剰な意味をともなうことはなく、ただの不気味な幻覚に留まっている。

「死ね」等と命令する幻聴がある場合もあると言う。
考えがまとまらない、集中できなっくなると頭の中が混乱してくる、たくさんの考えが一度に押し寄せてくる等と訴えることもあるようだ。

又、明晰夢も解離と関係が深く、解離の患者は夢の中で自分の姿形を離れたところから見ていることが多く、ディジャヴュや予知夢を経験することもあるようだ。

通常、区分されている時間(過去・現在・未来)が重なってしまう意識といえるのかもしれない。
人に対する過敏な怯えが心の奥にある場合もあるようだ。

過去の心的外傷の他に何が別の原因があるかもしれない。

解離性障害と関係深い外傷体験の中で、家族内外傷で多いのは両親の不仲・離婚(約6割)である。
親からの虐待は次に多く(約3割)、親のアルコール症(約2割)。
家族外の外傷については学校での持続的ないじめが約6割との調査結果が出ている。
性的外傷体験は北米に比較して日本は少ない。

「両親の不仲」が多数を占めると言う統計結果から「安心していられる居場所の喪失」と解離性障害に強い結びつきがあると言える。

発達心理学の領域では愛着外傷と解離性障害との関係は強く注目されているらしい。


柴山雅俊博士による解離の構造の一部を抜粋しておく。

[空間的変容]
他社、物、あるいは自己と対象関係の変容を指している。
症状としては、離人・疎融症状・対外離脱症状・自己像幻視・気配過敏症状等、自と自、あるいは自と他、といった空間的関係の変容が挙げられる。


[時間的変容]
時間的流れにおける意識状態の突然の断裂や交代であり、意識状態を構成している記憶や同一性などの変容である。
症状としては、健忘・遁走・交代人格などが挙げられる。

参考文献

「解離性障害」柴山雅俊著(ちくま新書)

「自閉症の治し方!」阿多義明著(東京経済)


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