がんばれ!!しんちゃん
子育てから、音楽・ビデオ鑑賞などの趣味、学問や能力開発等生活全般に関する話題を断片的に書き綴る。
命令系統の不備と二重規範
組織の内部で、ルールが形骸化し、裏のルール(二重規範)が支配的になると、その組織は崩壊の危機に陥ると言われている。
裏のルールは、正規のルールを無力化し、指示・命令系統が機能しなくなるのだ。

普段から、指示・命令系統が正常に機能しているか、また、内部に正規の指示・命令系統が出来上がっていないか等の確認が必要だ。
もっとも、組織全体の体質や管理体制に問題はないか注意する必要もあるだろう。

最近、ペコちゃんで有名な不二家が期限切れの卵等を使った菓子を製造・販売していた事件があった。
この事件では、裏マニュアルこそ無かったが、ISO認定を取得しているにも係わらず、それが実際の業務には生かされておらず、特に埼玉工場(北海道工場等も不正な管理をおこなっていた)は、二重規範となっていた。

また、雪印乳業の集団食中毒事件(2000年)や雪印食品の牛肉偽装事件(2001年、雪印食品関西ミートセンターが国外産の牛肉を国内産と偽って国内産牛肉のパッケージに詰め込み、農林水産省に買い取り費用の不正請求した)も同様だった。
もっとも、牛肉偽装事件に関しては、食肉業界では以前から産地偽装などが商慣習として存在していたという背景があったようだ。
いずれも、正規のルール(規則)が形骸化し、闇のルールに従った結果、事件となっているのだろう。


1999年9月30日、茨城県那珂郡東海村で起きた、JCO 臨界事故の原因は、旧動燃(動力炉・核燃料開発事業団、現在は日本原子力研究開発機構となっている)が発注した高速増殖炉の研究炉「常陽」用核燃料加工の中間工程(UF6をUO2粉末に再転換)を行ったJCOのずさんな作業工程管理であった。
作業時間の短縮を図るため国の許可を受けた作業工程を無視した裏マニュアルを作成した上、さらにそのマニュアルさえも逸脱した作業手順を行っていた。
これはまさしく二重規範の見事な実例だった。